にいみ駄菓子屋本舗@熊本あきつこどもまつり
8月13日、熊本市秋津三丁目の公園で「あきつこどもまつり」が開催されました。熊本地震支援活動を継続しているヤヒロラボにも駄菓子屋ブース出店のお話があり、喜んで参加させていただきました。
震災から4ヶ月経過していますが、復興には程遠く、明るい材料が少ないのが現状です。
8/12撮影
子どもへの支援にも力を入れている八尋研究室では、熊本市秋津地区の大人たちの「せめて子どもたちには、少しでも笑顔になってもらいたい」という願いに協力したいと考えました。
今回はお金での売買はなく、被災地の子どもたちにチケットが配布された形であったため、駄菓子や駄玩具などは全て無料で、形としては秋津子ども会への寄付ということになりました。
熊本も38度を越える暑さでしたが、子どもたちはお祭り開始の16時を待ちきれず、1時間も前から集まってきていました。
お祭りスタートとともに駄菓子屋ブースには列ができ、終了の20時まで、子どもたちの波が途絶えることはありませんでした。
全国各地、様々な場所で駄菓子屋プロジェクトを展開していますが、今回とても驚いたことは、熊本の子どもたちの礼儀正しさです。
どこの地方の子どもたちからも「早くクジを引きたくて仕方ない様子」が伝わってきますが、熊本の子どもたちは全員順番を守り、当たってもはずれても必ず「ありがとう」と言って帰っていきました。
しつけやマナーを子どもたちが身につけているかどうか、駄菓子屋を運営しているとすぐにわかります。
どこの県でも勝手に「商品」で遊び、それを汚したり壊したりする子どもに必ず出会います。しかも、かなりの数、そのような子どもがいます。時にはお金を払わず、試食並みに食べてしまう子もいます。
その度ごとに、私たちは「社会」として、子どもたちに「なぜダメか」を伝えていく努力をしています。
しかし、熊本ではそのような子どもに全く出会わなかったどころか、逆に感心する子どもばかり出会いました。
熊本の教育委員会は「くまもと家庭教育10か条」を推進し、「あいさつの習慣化」、「善悪の区別」、「感謝の心」、「我慢する力」などを大切にしています。はたして、その実践効果が出ているためでしょうか。
2~3歳くらいの男の子が列を無視して一番前に走って来ましたが、茶髪でピアスをした、見た目としては軽い感じの若い父親が「こら!ちゃんと並べ!」と多少乱暴な言葉であったにせよ、列の最後尾に並ばせた光景が非常に印象的でした。
不登校支援をしている私としては、熊本県は不登校児童の割合が少ないという事実とも重なって見え、今後、熊本の教育、家庭教育に注目していきたいと思う1日でもありました。
※なお、この日の兼八興業 災害支援ネットワークとしては、福袋コーナーの担当と、フィナーレの花火のお手伝いもさせていただきました。