YAHIRO LAB
実践方法についての活動理念
※初出掲載2016年8月1日
ヤヒロラボは、大きく現地支援方式と寄付支援方式の2つの方式で実践していきます。
被災地に足を運び、ガレキ処理や傾聴活動などで、不安で心が潰れそうになっている人をサポートする現地支援方式は大切なことですし、それだけに社会から脚光を浴びます。しかし一方で、今は時間的に、経済的に、身体的に、場合によっては精神的に余裕がなくて被災地に足を運べず、現地で支援ができないという人もたくさんいらっしゃいます。そのような方々は時として「自分は何も貢献できない人間だ」と、災害の度に自責の念にかられることがあります。
そこで、ヤヒロラボでは、様々なご事情で被災した現地に赴けない方が参加しやすい方式として、寄付支援方式を実践することにしました。具体的な企画は、例えば、シリコンバンド大作戦などです。
ヤヒロラボでは「現地で直接的な支援活動に参加する人」と、「現地で支援活動をしている人たちの後方支援(間接的な支援活動)をする人」は等しく重要な存在であると考えます。どのような支援団体もそうですが、その団体・チームのみで活動はできません。頑張れば頑張るほど、精神的にも、肉体的にも、経済的にも追い込まれていき、つぶれてしまいます。そして、つぶれてしまうと、残念なことに「自己責任」と言われ、誰も関心を示さなくなります。そんなつぶれそうになっているチームを支えてくれる方々がいるからこそ、結果、チームは被災地支援を継続でき、社会貢献活動ができ、笑顔になれる現地の人々がいます。近年、日本でも認識されるようになってきたドネーション制も、ボランティア団体にとって大切な制度のうちのひとつです。チームの存続は、「支援者を支援する人たちがどれだけいてくれるか」にかかっています。よって、ヤヒロラボでは現地で直接的に支援活動する方式(現地支援方式)と共に、被災地の人々や現地で支援活動しているサポーターをサポートする型、すなわち、「メタサポート」する間接的な型を寄付支援方式として企画し、実践していきます。
「こんな形でしか協力できなくてすみません」と申し訳なさそうにいつも寄付の形で参加してくださる方がいらっしゃいますが、このような素晴らしいメタサポートをしてくださっている賛同者の皆さまに、ヤヒロラボはいつも心から感謝しています。
ヤヒロラボでは、私たちと知り合ってくださった全ての方たちとのご縁に対し、誠意を持ってお付き合いさせていただきたいと考えています。例えば、当チーム学生メンバーたちが、皆さまへのお礼のお手紙をワープロで打たず、必ず直筆で書いていることも、そのポリシーの実践のひとつです。200人の善意に対し200通のお礼を伝えるのに、「手紙を印刷すれば10分で済む」という考えで向き合うならば、いずれ「協力さえしてもらえれば誰か助かるのだから、それで良いじゃないか」、「寄付さえしてもらえれば(お金さえ集まれば)誰か救われるのだから、それで良いんじゃないのか?」、「あなたたちの代わりに支援しに行ってやっているんだから、我々に寄付くらいしてよね」という考えに陥りかねません。そして、実際にそのようなボランティア団体は残念ながら少なくありません。当チームは「教育機関に足場を置く支援チーム」という特性もあり、この点において明確に厳しくありたいと考えています。ヤヒロラボは将来を担う若い学生たちにとって、単に「集って楽しい場」で終わってしまったり、災害支援活動や地域貢献活動を過度にイベント化してしまったりすることのないよう、「活動の成果に加え、活動の意義や根拠について考える場」としても存在していきたいと考えています。
なお、TwitterやInstagramといったSNSで活動報告をいたしますが、これはヤヒロラボを支援してくださっている多くの方々への感謝の気持ちの表明であり、また、支援者様への報告義務と考えております。ただし、読み手の大切な時間を浪費しないよう、1活動につき、例えばTwitterの場合は140字程度にまとめられるよう常に努力いたします。
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